アルバム・カバー
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アーティスト名 / アルバム・タイトル (リリース年)
レーベル名, レコード番号. (収録曲数)
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Paola & Chiara /
Giornata Storica (1998) Columbia, COL 491180 2.
(全13曲)
イタリアの PUFFY (違うって!) Paola & Chiara の "Chi
chiamo Bambine"
に続くセカンドアルバム。前作同様、全曲彼女たちの共作で、内容も前作を踏襲した作風に仕上がっていますが、より完成度が高くなっています。全体的に'60s〜'70s
テイスト溢れるサウンドになっており、"Non puoi dire di no"
"Giornata Storica" "Colpo di fulmine"
のような弾けるようなポップスから、"Le favole" "Nina"
"Soldati"
といった落ち着いた曲までバラエティに富んだ曲が並んでいます。また、どんな曲調でも彼女たちの特徴がうまく表現されており、オリジナリティ豊かなアルバムとなっています。CDは透明ケースに収められていて、CD収納部分の裏側に漢字でグループ名が書かれています。
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Mariella Nava / Dimmi
che mi vuoi bene (1998) Baraonda, BAR 13192.
(全13曲)
中堅カンタウトリーチェ Mariella Nava
の最新アルバム。全曲彼女自身の作詞作曲で、数曲でピアノ・キーボードも弾いています。全体的に落ち着いた作風で、キーボードオーケストレーションにドラマチックなヴォーカルが乗るタイプの曲調が特徴になっています。特に、"Avere
amato te" "Carta bianca" "Mezzaluna"
といったピアノをバックに歌い上げる曲では彼女の本領が発揮されており、ドラマチックな歌声に酔いしれることができます。また、"Acqua
e fuoco" "Taglia il filo" "Con tutte le domande"
といったリズムを強調した曲がアクセントとなって、アルバム全体を引き締めています。
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Sithonia / Hotel Brun
(1998) Mellow Records, MMP 351. (全7曲)
シンフォニックロック・グループ Sithonia
のオリジナルとしては4枚目、ライブアルバムを含めると5枚目となる最新アルバム。vo,
g, b, per, key×2 の6人編成で、タイプ的にはずばり Banco
タイプです。アルバムは3部構成になっており、第1部の "Canzoni
Crepuscolari" はヴォーカルを中心とした5曲からなり、第2部は
Hotel Brun
を巡る20分を越える組曲になっており、エンディング曲の第3部につなげられています。前作では曲の出来が今一つだったために散漫な印象があったのですが、今作では名作との評判だったセカンドアルバムに匹敵する出来になっています。やはり、アルバムのハイライトは第2部のタイトル曲
"Hotel Brun"
で、ヴォーカルを中心に配しながら、ダブルキーボードの編成を生かした厚みのあるサウンドとアイディアをふんだんに盛り込んだ複雑な曲構成で一気に聴かせてしまいます。
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Carmen Consoli /
Mediamente isterica (1998) Cyclpe / Polydor, 559
581-2. (全13曲)
イタリアの新進女性ロックシンガー Carmen Consoli
のサードアルバム。コケティッシュなルックスからは想像できないような歌声と、内省的ながらも本格的なロックサウンドが特徴で、今作ではさらにロック色が強まっています。幾分フェイク気味の歌い回しをするため、歌詞が聞き取り辛い部分があるので、そこで好き嫌いが分かれるかも知れません。勢いのあるロックナンバー
"Besame Giuda" "Puramente casuale" "Eco di sirene"
など曲の出来も良く、ほぼ全曲共作を含め彼女自身の作詞・作曲です。また、彼女自身がギターやベースなどを弾いています。次代を担う女性ロックシンガーとして期待される逸材だと思います。
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Nomadi / Le strade, gli
amici, il concerto (1997) CGD east west, 3984
20119-2. (全34曲)
1960年代から活動を続けるベテランバンド Nomadi
の1997年の春のライブツアーの模様を収録した2枚組ライブアルバム。メンバーチェンジ以前の編成のため、女性ベーシストの
Elisa Minari
とツインヴォーカルの一翼を担っていた管楽器奏者の Francesco
Gualerzi
が在籍しており、そのためこの時期に特徴的だったツインヴォーカルの掛け合いを堪能できます。人気バンドのライブらしくヒット曲の連発で、会場の非常に盛り上がった雰囲気もよく出ており、曲によっては会場からのコーラスの大合唱が聴けます。ツインヴォーカルの掛け合いがかっこいい
"La settima onda"
やスコットランド・アイルランドのトラッドをアレンジした "New
chappelle-The panda-Shovel
tongue"、アコーディオンの音色が魅力的な "Donna"、Moody Blues
の「サテンの夜」のイタリア語バージョン "Ho difeso il mio
amore"
など聞きどころ一杯です。同じツアーを収録したライブビデオも発売されています。
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