01/09/2002 更新
2002年7月に Roma
へコンサートを見に行ってきましたので、その時の模様を紹介します。当初は純粋に観光目的でイタリアに行くつもりで4月のうちに
Roma 往復の航空チケットを押さえていました。 【Roma にて】さて、Roma
に到着したのが予定よりも早かった(17:00頃ホテル到着)ので支度をしてすぐにホテルから数分の所にあるチケットショップ
Orbis Servizi に出向き、Franco Battiato と Dirotta Su Cuba
のチケットを購入しようとしたところ Franco Battiato
はあったものの Dirotta Su Cuba
の方は前売り券はないとのことでした。そこで、翌日の Franco
Battiato のチケットを購入し、とりあえず Dirotta Su Cuba
については当日券狙いでいくことにしました。 【Franco Battiato】Battiato
のコンサートの当日(到着の翌日)は事前に分かってはいたのですが
Roma
市内の公共交通は4時間ストを行なっていたので、残念ながら予めコンサート会場の下調べができずぶっつけ本番で行くことになりました。会場は
Roma 市の外れにある競馬場 Ippodromo delle Capannelle
という所で行きはどうにかなるものの帰りがきつそうな立地条件なのが気懸かりでした。 (Ippodromo delle Capannelle
への交通) 【Bob Weir & Ratdog, Timoria】Battiato
の翌日は前日に会場の場所を下見しておいた Bob Weir &
Ratdog と Timoria
のジョイント・コンサートに行きました。このコンサートは6月から8月の半ばまで行なわれる
Free Music Festival Roma Live
の一環として行なわれたものです。会場は Roma 市中心部にある
Borghese 公園内の国立近代美術館 (Galleria Nazionale d'Arte
Moderna) の正面にある Valle Giulia に設けられた特設会場
Scalinata Valle Giulia という所でした。 (Scalinata Valle Giulia
への交通) 国立近代美術館正面 【Pooh】Timoria
の2日後は今回の旅行のメイン・イベントである Pooh
のコンサートに行ってきました。会場は Roma
市郊外にある古代遺跡 Ostia Antica 内にある円形劇場 Teatro di
Ostia Antica
という所でした。こちらは事前に終演予定時刻が23:00と予告され、会場近くを通る郊外線の終電時刻を過ぎてしまうことがはっきりしていたので事前に会場の下見に行ってきました。 (Teatro di Ostia Antica
への交通) 【まとめ】今回はいずれも夏の野外ライブだったこともあり、会場へは多くのイタリア人は車で来場していました(どの会場も駐車場完備)。終演時間を考えると旅行者には辛い時間設定なので事前に帰りの交通を調べておかないと大変だと思いました。また、日本と違い会場にカメラや録音機器を持ち込むことが規制されていなかったので、イタリアの皆さんは写真の撮り放題だったのが印象的でした。次の機会があるならもっと下調べをして万全の準備の元チャレンジしたいと思いました。
ところが、5月31日付けの Pooh Official Newsletter
に今年の夏のツアーが始まる旨の告知があり、ホームページをチェックしに行くと何とイタリア滞在期間中にそれも
Roma 郊外の Ostia Antica
の野外劇場でのコンサートが組まれているではありませんか!長年の夢だった
Pooh
のコンサートを見ることができる可能性が高まったことに色めき立った私は
Pooh
以外のアーティストのコンサートも見られないものかとイタリアのオンライン・チケット販売の大手
TicketOne
を覗いてみると、Pooh のツアー日程と Roma
でのチケットを取り扱う予定であることを確認しました。
さらに、検索をかけてみると Timoria の Roma
でのコンサートも日程が合い、チケットの取り扱いもある予定だと判明しました。また、Franco
Battiato
も到着日翌日にコンサートがあることが判ったのですが、こちらは
TicketOne
でのチケット取り扱いは無いようでした。ところで、Timoria
の方はもう一度検索をかけたら同じ日程で Bob Weir & Ratdog
とのジョイントコンサートが出てきてこちらは既に発売されていることが判り、TicketOne
に問い合わせたところ同じコンサートだったことが確認できたので
Pooh
の発売を待ってチケットを購入する事を決めました。そうこうしている内に6月中旬に
Pooh のチケットが発売になったので Timoria
と共に日本に郵送してもらうオプションで注文しました(注:TicketOne
は住所にチケットを送るか当日会場のチケットブースで受付番号を提示してチケットと引き換えるかの2つのオプションがあります)。
さて、Franco Battiato の方ですが
Tiscali
Musica で検索したところ Fiesta
というイベントの一環であることが判り、ホームページもあるのでそちらを見たら
Franco Battiato の2日後には同イベントに Dirotta Su Cuba
も出ることも判明したので、イタリアに行ってから前売り券取り扱いの
Orbis Servizi か Messaggerie Musicali (イタリアのCDショップ参照)で購入しようと決めました。
Franco Battiato のチケットの半券
行き:地下鉄A線 Colli Albani 駅からバス664番で Capannelle
下車
帰り:深夜バス 66N で Colli Albani へ行き 深夜バス 55N
に乗り換え Termini 駅方面へ
さて、ここで多少問題があり開演時間がチケットによると21:00だったりするのですが、ホームページ及び情報誌(Roma
c'e')によると22:00とあり、更には町中に貼ってあるポスターによると21:30と3種類ありどれが本当なのか分からない事態になっていました。概ね時間通りには始まらないだろうと思い、21:00前後に着くように出かけたのですが渋滞に遭い会場に辿り着いたのが21:10頃でした。入口付近のチケットブースは当日券を求める人でごった返していましたがスムーズに入場でき、ステージ脇の一角に陣取って開演を待っていたところ実際には21:40に幕が開きました。
ステージでは次のシングル曲で次回作 "FLEURs 3"
にも収録予定の PFM の "Impressioni di settembre"
も早速披露され、メロトロンのフレーズを Battiato
自身が弾くなど見所が一杯でした。生 Battiato
はミュージシャンと言うよりまるで哲学者のような感じで、非常に独特のオーラを発揮していました。選曲は近作の
"L'imboscata" 〜 "Ferro Battuto"
が中心でしたが、ライブでは定番の "Summer on a solitary
beach" や個人的に大好きな "Voglio vederti danzare"
をやるなど充分に楽しめるものでした。一回目のアンコールが終わった時点で既に2時間以上たっており、二回目のアンコールも始まったものの帰りのバスのことを考えると余裕がなかったので泣く泣くこの時点でバス停に向かいました。
ほとんどのイタリア人は車で会場に来ているようなので夜遅くとも問題がないようなのですが、イタリアのコンサートは旅行者にはかなりきつい時間設定だと思います。結局午前0時頃の通常バスの最終便に乗り、深夜バスを乗り継いでホテルに戻ったのは午前1時半近くでした。そうしたことから今回は同会場で翌々日に行なわれる
Dirotta Su Cuba は残念ながら断念する事にしました。
Bob Weir & Ratdog, Timoria のチケット
さて、ここでもまた多少問題があり、開演時間がチケットには18:00開場で20:00開演となっていたのですが、情報誌
Roma c'e'
では21:30開演とあり、その開きが結構大きかったことでした。
行き:地下鉄A線 Flaminio 駅下車、Piazzale Flaminio から Tram
19番 で Omero 下車 または 地下鉄A線 Flaminio 駅前から Viale
Washington を直進して最初の交差点左手の Viale F. Bernadotte
経由で Piazza Firdusi の正面が入り口
帰り:出口正面の Piazza Firdusi から Viale F. Bernadotte
経由で Viale Washington を通り、Flaminio 駅前から深夜バス
Notturno 55N で Termini 方面へ
結局、7月の Roma
の18:00はまだ日差しが強く、その中で2時間以上待っているのも辛いので19:00過ぎに会場についたのですが、案の定まだ開場する気配さえ見せず、会場からは
Timoria
がリハーサルをしている様子が聞こえてきました。リハーサルでは新作の
"un aldo qualunque sul treno magico" にも収録されている Bee
Gees のカバー "To love somebody" や P.F.M. の "Il banchetto"
をサウンド・チェックのためやっており、これらの曲は本番ではやらなかったので、得した気分になりました。結局開場は20:00過ぎで、ステージを正面から見下ろせる階段部分の中央に陣取りました。そうこうしている内に1時間もしない20:55に開演しました。予想通り
Timoria
は開演直前までリハーサルをしていたこともあり先に登場しました。ステージでは最新作の
"un aldo qualunque sul treno magico" からの曲を中心に近作の
"1999" や "El topo grand hotel"
からの曲を織り交ぜて21:55までの約1時間だけでしたが白熱したパフォーマンスを堪能できました。特にフロントの3人がそれぞれリード・ヴォーカルを執れるのはこのバンドの強みだと思いました。時間こそ短かったものの演奏内容が充実しており、非常に満足のいくライブでした。
続いては Bob Weir & Ratdog
の出番で休憩時間の間にセット交換を行なっていたのですが、ファンの方には申し訳ないのですが全くこのバンドに興味が湧かなかったのと2日続いてのライブだったこともあり休憩時間に帰ってしまいました。
結局幻となってしまった Pooh のチケット
当日の帰りに利用する予定の深夜バスの乗り場がよく判らなかったために
Ostia Antica
の駅員に聞いて確認をとり、更に深夜バスの乗り換えをする Porta
San Paolo (Piramide)
駅近くの深夜バス乗り場も確認をし事前の準備は万全でした。
さて、当日は朝から大雨で防雨具が必要だと思われたので午前中にデパート
Rinascente
に行き、バーゲンで半額になっていた防雨ジャケットをゲットしました。ところが夕方になると雨も止み、日も差してきたので念のため防雨ジャケットも持って会場に出かけました。
行き:地下鉄B線 Piramide 駅より Roma-Lido 線 Porta San Paolo
駅に乗り換えて Ostia Antica 駅下車
帰り:Ostia Antica 駅前から深夜バス Notturno 80N で Porta
San Paolo 駅まで行き、Notturno 40N に乗り換えて Termini
方面へ
チケットでは19:00開場で21:00開演となっていたので、会場へは少し早い18:40に到着しました。この時点ではまだ少し曇ってきたくらいだったのですが、開場を待っている間に次第に黒い雲が目立ちはじめてきました。そうこうしている内に19:15には開場され、劇場内に入って階段席の前から2段目の中央やや右の絶好のポジションを確保し、後は開演を待つばかりとなりました。
ところが、開演予定時刻の21:00を過ぎた頃にはポツポツと雨が降り始め、次第に雨足が強くなり始めました。そしてとうとう土砂降りになり会場の照明も不安定になってきて、21:45を過ぎた頃に豪雨により電気系統の安全が確保できない為にコンサートの中止がアナウンスされました。唯一の救いは
Pooh
のメンバーがお詫びの挨拶にステージに現れ、ツアーの日程上振り替え公演ができないことなどを説明したことでした。
このライブが今回の最大の目的だったために非常に口惜しい想いではあったのですが、客観的に見てどう考えてもライブを強行できるような気象条件ではなかったのであきらめて帰ることにしました。何しろ会場から駅までの10分強の道程で防雨ジャケットから下が完全に濡れてしまう程のたたきつけるような豪雨で、しまいには雷まで鳴り始めてしまった程ですから。結局、郊外線が運行している時間内だったのでそれに乗って帰りました。余りにも雨がひどいため列車内で所々雨漏りしていたのには驚きました。
ご意見ご感想などあれば以下にご連絡ください。
ただし、メール・アドレスは画像になっていますのでご了承下さい。