10/08/2004 更新
2004年7月に北イタリアへコンサートを見に行ってきましたので、その時の模様を紹介します。今回は前回豪雨により肝心の
Pooh
のコンサートを見逃してしまったので、そのリベンジを果たすことを目的に7月上旬のイタリアへの旅を計画しました。 Francesco Renga のコンサートチケットの半券 【Francesco Renga】Milano 到着の翌日 (7/8) に Francesco
Renga のコンサートが Modena で行なわれるので、昼前に Modena
に向けて出発。1時間40分ほどで Modena
に到着した後、ホテルにチェックインして荷物を置いてから遅めの昼食をとり、町をぶらついた後に会場の下見に行きました。会場は
Modena 駅の西側にある公園 Parco Novi Sad
内の特設会場で、Modena の音楽イベント Music Village
の共通ステージとなっています。公園とはいっても芝生は生えているものの樹木はほとんどない殺風景な広場で、公園中心部西側にステージが組まれていました。また、公園内に広い駐車場を併設しています。 さて、ここで開演時間についていつものように問題があり、チケットによると21:00だったりするのですが、会場周辺に貼ってあるポスターによると21:30になっていました。チケットは開演1時間前から会場のチケットブースで受け取ることになっていたので、20:30前後に着くように出かけたのですが珍しく既に開場していました。入口付近のチケットブースでチケットを受け取った後スムーズに入場でき、会場に入ったところ開放型のドームタイプの天井のあるステージで、雨が降っても観客を含めほとんど濡れない構造になっていました。ステージ前はスタンディングだったのですが、周辺部は階段式の構造になっていて座ることができたので、ステージの左手の一角に陣取って開演を待っていたところ21:45に幕が開きました。 Fiorella Mannoia のコンサート会場 【Fiorella Mannoia】7/10の Fiorella Mannoia のReggio
Emilia でのコンサートは Reggio Emilia
市が主催する無料コンサートで、町の中心部北側にある東西に長い広場
Piazza della Vittoria
の西側に設営された特設ステージで行なわれました。前日には会場は全く準備がされていなかったものの、当日朝からトレーラーで機材等が次々運び込まれステージが組まれていきました。 TicketOne
での情報では21:00開演となっており、町中に貼ってあったポスターでも21:00からとなっていたので、場所を確保するためにも早めに出かけた方がいいと思い20:00過ぎに会場に向かい、ステージ右手にある広場のモニュメント周囲の柵のところに陣取りました。 Pooh のコンサートチケットの半券 【Pooh】7/12は今回の旅行のメイン・イベントである Pooh の
Vigevano でのコンサートに行ってきました。会場は Vigevano
の中心部にある Piazza Ducale に面した Castello Sforzesco
の城壁の内側の中庭 Cortile del Castello Sforzesco
でした。 (Cortile del Castello Sforzesco
[Vigevano] への交通) Pooh のコンサート会場 20:30を過ぎた頃にようやく開場し、混雑した階段を上り会場内に入ると
Pooh Store
の出張ショップがコンサート・グッズを売っていたので、どんなものかと覗いて見ると新作の
"Ascolta"
Tシャツがあったのでゲットした後、座席に向かいました。ところで、この会場だけなのかも知れませんが、座席の並び方が日本人の常識からかけ離れており、中央の通路を挟んで左右に奇数と偶数に分かれていて、更に中央部から外に向かって番号が付けられていました。 今回のツアーは事前にホームページにも告知があったのですが2時間半で約40曲をやるスペシャルバージョンということだったので、途中メンバーのMCを挟みつつ昔の曲は1コーラスずつだったりするものの、新譜の曲をメインに据えつつものすごいボリュームのステージが進行していきました。"Pensiero"
や "Tanta voglia di lei"
といった代表曲では会場中から大合唱が沸き起こり、彼らの人気の高さを改めて実感しました。夢にまで見た
Pooh
の生演奏は目を離す間もないほどの圧倒的なステージであっという間に時間が過ぎていきました。始まったのが遅かったために本編が終了したのは24:05頃で、そこから怒濤のアンコールが始まりラストに壮大なバラード
"Domani"
で感動的に幕を下ろしました。結局終わったのは24:40過ぎで、余韻に浸りながらホテルへと向かいました。 【さらに・・・】翌朝 Milano
に向かうためにホテルでチェック・アウトの手続きをしていると、前回の
Pooh のツアーTシャツを着ていたのでフロントのお姉さんが Pooh
のコンサートを見に来たのかと尋ねるのでそうだと答えると今度は
Pooh
のサインは貰ったかと聞いてきました。貰っていないと答えると少し待てと言ったあとカウンターを出て行きました。Vigevano
の町中にあるホテルで格式のあるホテルはここしかなかったのでまさかとは思ったのですが、しばらくしてから戻ってくると朝食用のリストランテ・スペースに連れて行かれました。するとそこには遅い朝食をとっていた
Pooh の Roby Facchinetti
が座っており、ホテルの人の計らいでサインと写真を撮って貰い、握手までして貰いました。あまりにも突然のことで心の準備が全くできておらず頭が真っ白になってしまい、ほとんど話すことも出来なかったのが残念だったのですが、非常に大切な思い出を作ることが出来ました。こうして2年越しの
Pooh
のコンサートは思いがけない幸運にも恵まれ非常に充実したものとなりました。 P.S.
今度は劇場でのコンサートにも挑戦してみたいです。時期的に難しいでしょうが・・・ Vigevano の Hotel Europa で Pooh の Roby Facchinetti
とのツー・ショット
5月18日付けの Pooh Official Newsletter
に7月から今年の夏のツアーが始まる旨の告知があり、ホームページをチェックしに行くと7月分のツアー日程が載っていました。ここで問題なのは大部分のコンサート会場が地方都市のそれも郊外の会場ばかりだったことです。前回の教訓からコンサート終了後の帰路の交通が確保できるかが問題となるので、残念ながら
Monza (7/7) と Brescia (7/9) は断念し、7/12の Vigevano
でのコンサートが町の中心部の城の中庭で行なわれるとのことなので、この日のチケットを確保すべくイタリアのオンライン・チケット販売の大手
TicketOne
を覗いてみると、Pooh のツアー日程と Vigevano
でのチケットを取り扱う予定であることを確認しました。
さらに、日程の近い北イタリアのコンサート日程を検索にかけてみると
Francesco Renga の7/8の Modena
でのコンサートもチケットの取り扱いもある予定だと判明しました。また、Fiorella
Mannoia も7/10に Reggio Emilia
で無料コンサートが行なわれることが判明しました。そうこうしている内に5月末に
Pooh のチケットが発売になったので Francesco Renga
と共に当日会場のチケットブースで受付番号を提示してチケットと引き換えるオプションで注文しました(注:TicketOne
は住所にチケットを送るか当日会場のチケットブースで受付番号を提示してチケットと引き換えるかの2つのオプションがあります)。
(Parco Novi Sad [Modena]
への交通)
Milano Centrale 駅から Bologna 方面へ IC で約1時間40分で
Modena 駅へ
Modena 駅前広場を抜け、Viale Monte Kosica
を右手に進み三叉路を左手に向かった右手
町の中心からは Via Emilia 北側の Via Taglio を西に進み、Via
Voltone を突っ切った正面
ピアノを含むツイン・キーボードの5人編成のバンドを従え、曲によっては
Francesco
自身がアコースティック・ギターを弾いていました。5月に出た新譜
"Camere con vista"
からの曲を中心にステージは進行していき、伸びやかな歌声とフォークロック色の強い哀愁漂う曲調により最近のアーティストとしてはイタリア色の強さが感じられました。観客は若い世代が大半を占め、こういったイタリア色の濃いアーティストが今も受け入れられていることに感銘を受けました。本編は1時間半ほどで終了しアンコールも20分以上やったのですが、最後は
PFM の "Impressioni di settembre"
をやったのには驚きました。あの有名なメロトロン・フレーズはギターで再現していたのですが、この曲で若い世代の観客が大いに盛り上がっていたのが印象的でした。
Piazza della Vittoria (Reggio Emilia)
(Piazza della Vittoria [Reggio
Emilia] への交通)
Milano Centrale 駅から Bologna 方面へ IC で約1時間30〜40分で
Reggio Emilia 駅へ、Modena 駅からは Milano方面へ約15分
Reggio Emilia 駅の右手を走る Via Eritrea を直進し、Via Piave
を越えて Via Dante Alighieri を進み、Via Roma
との交差点を左折し、次の Via Sessi を直進し、Piazza Martiri
7 Luglio
を右折して広場を通り抜けると左手にある細長い広場
開演予定時間を過ぎた頃になってようやくステージ後方に白い幕を張り始めたのには驚きましたが、そうこうしている内に21:50に開演しました。ピアノを含むツイン・キーボードの5人編成バンドにパーカッションとブラス・セクション2人を加えた大編成のバックを従えて、今年出たライブ盤
Concerti (CD)/Live (DVD)
と同様なゴージャスで大人の女性の魅力溢れるステージが繰り広げられました。無料コンサートということもあって子供からお年寄りまでかなり幅広い層が集まっており、広場は大勢の観客に埋め尽くされていました。曲が始まる度に観客から歓声が沸き上がり、イタリアではかなり幅広い層に受け入れられている人気歌手であることを改めて実感しました。
本編は23:30頃に終了したのですが、その後3回もアンコールに応えてくれて会場は大いに盛り上がり、結局終了したのは23:50過ぎでした。
会場の Sforzesco
城の中庭はいつも開放されているので前日に下見に行ったところ、ステージ自体は既に組まれているものの照明などの機材は全く用意されていませんでした。ところが翌朝には入り口の階段は早くも閉鎖されており、城壁の反対側の
Piazza Beato Matteo 側の入り口付近に Pooh
のロゴを付けたトレーラーが止められて機材が続々と搬入されていました。
この日は Piazza Beato Matteo から程近い Ristorante
Pizzeria Piedigrotta
で昼食をとったのですが、スタッフTシャツを着たツアー・スタッフが多数店を訪れていました。
Milano Porta Genova 駅から Mortara 方面へ約30分で Vigevano
駅へ
Vigevano 駅から町の中心地 Piazza Ducale へ向かう Via Cairoli
から城壁を抜けて Via XX Settembre を通り抜けて Piazza Ducale
を左折して突き当たり手前左手の階段を上がる
さて、ここで開演時間についていつものように問題があり、チケットによると21:00だったりするのですが、会場周辺に貼ってあるポスターによると21:30になっていました。チケットは開演1時間前から会場のチケットブースで受け取ることになっていたのと、今回は野外にも関わらず指定席が設定されておりこれを確保してあったので20:00過ぎに会場へ向かうことにしました。
時間があったのでホテルで待機していたところ18:00頃から雲行きが怪しくなり、雷をともなう激しい夕立が降り始めた為に2年前の悪夢が再現されるのかと心配しましたが、30分ほどで雨も止み無事に晴れてきたので安心して20:00過ぎに会場に向け出発しました。ただ、この日はヨーロッパ全体に寒気が入っていたために7月とは思えないほど気温が低く、雨対策で持ってきた防雨ジャケットを持って出かけました。Piazza
Ducale
に到着すると既に入り口から広場にかけて長い行列が出来ていて、広場に設置されたチケットブースでチケットを受け取ってから列の最後尾に並びました。
Cortile del Castello Sforzesco (Vigevano)
夕方の雷雨の影響か開演時間を過ぎても延々と照明のチェックが続けられ、結局22:10過ぎになってようやく開演しました。オープニングは新作からタイトル曲の
"Ascolta"
でSEに導かれてメンバーが次々と現れ、重厚なシンフォニック・ナンバーを披露しました。続いて最新シングル曲
"Capita quando capita" を演奏した後に "Giorni infiniti"
を皮切りにアルバム1曲目の曲を1コーラスずつメドレー形式で続けざまに演奏しました。圧巻はメドレーの後に続けて演奏された
"L'ultima notte di caccia" と "Viva"
で、あの曲のコーラスと演奏を生で完全に再現する Pooh
の演奏力の高さにただただ感銘を受けました。
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